おばちゃん
2017年 08月 07日
つい最近読んで面白かった本がありました
松田青子『おばちゃんたちのいるところ』 青山七恵さんが書評を書いていらっして
面白そうだったので借りてきたんですが、幽霊のお話なんです。
歌舞伎や落語などからモチーフを得て書かれた17篇の短編集なんですが
軽妙でテンポよく231頁なので直ぐに読めてしまいました。
「人は有限の肉体と有限の時間に縛られ、事あるごとに自分がこの世で何をなすべきか
何を生甲斐にするか、自問自答して答に窮している。」この小説の中の幽霊たちのように
死んでから自分の才能を発揮したり、運命の相手を見つけ出したり・・・こんな風に
考えてみるのも決して悪くないな。 お盆を前に考えた訳です。可愛らしい幽霊がお好きな方
是非ご一読を・・・